Visual C++ 2005 Express EditionでBecky!のplugin(DLL)を作成

ここでは簡単にVisual C++ 2005 Express Editionを使いBecky!のpluginを作成する方法を紹介します。

1. Visual C++ 2005 Express Edition(以下VC++と省略)とMicrosoft Platform SDKのインストール

http://www.microsoft.com/japan/msdn/vstudio/express/visualc/usingpsdk/
を参照


2. Becky! Plug-In SDKのダウンロード

http://www.rimarts.co.jp/becky-j.htm の「開発者向け」のところにhttp://www.rimarts.jp/downloads/B2/B2PinSDK-23100.zip が公開されています。


3. VC++を起動しDLL作成ウィザードを実行

メニューから「ファイル」→「新規作成」→「プロジェクト」を選択します。

次に、「プロジェクトの種類」で「Win32」を選択し、「テンプレート」で「Win32コンソールアプリケーション」を選択し、プロジェクト名を記入して「OK」ボタンを押します。

「次へ」ボタンを押します。

「アプリケーションの種類」で「DLL」を選択し、「追加のオプション」で「空のプロジェクト」にチェックを入れて、「完了」ボタンを押します。


4. Becky! Plug-In SDKのインポート

Becky! Plug-In SDKのZIPファイルを展開し、BeckyApi.h BeckyApi.cpp BkCommon.h BkCommon.cpp Template.defをプロジェクトのフォルダにコピーします。

次にTemplate.cppをプロジェクトのフォルダ配下にあるプロジェクト名の付いたフォルダへコピーし、VC++のメニューから「プロジェクト」→「既存項目の追加」を選択し、このTemplate.cppを選択して「追加」ボタンを押します。

同様にBeckyAPI.cppも追加します。


5. コンパイル方法の変更

VC++のメニューから「プロジェクト」→「プロパティ」を選択します。
「構成プロパティ」→「全般」の「文字セット」を「Unicode文字セットを使用する」から「設定なし」に変更します。

次に「構成プロパティ」→「リンカ」→「入力」を選択します。
「モジュール定義ファイル」にTemplate.defのfull pathを指定しまし、「OK」ボタンを押します。


6. Template.cppの編集

追加したTemplate.cppをソリューションエクスプローラーから選択してVC++内で開き、BKC_OnPlugInInfo()内のコメントアウトを外してszPlugInName、szVendor、szVersion、szDescriptionを編集します。

後でコンパイルするとwarningがたくさん出ますが、嫌ならwarningを抑制することもできます。
#pragma warning(disable:4996)
#pragma warning(disable:4267)


7. ビルドして完成

VC++のメニューから「ビルド」→「ソリューションのビルド」を選択します。
ビルドが成功するとプロジェクトフォルダ配下のdebugフォルダにDLLが作成されます。

作成したDLLをBecky!のPluginsフォルダに置くとBecky!起動時にプラグインが読み込まれます。


※参考URL