moto360のレビュー


moto360を一週間使用した感想を少し書きたいと思います。

良い点

  • 丸くて金属製の時計なので仕事でも違和感なく使用できる
  • 色々な時計デザインを試して遊べる
  • 仕事中に届いた通知(メール、メッセージなど)をこっそり見れる

Facer for Android Wearはとても良くできたアプリで、プログラミング知識が無くても複雑な時計を簡単に作成出来ます。

例えばこの画像のようなムーンフェイズ、バッテリー残量、年月日、曜日と複雑な時計も作成できます。

ダウンロードはこちら。



また、スイス国鉄のstop2goという、秒針が毎分0秒位置で2秒止まり分針が1分カチッと動く変わった時計も再現出来てしまいます。

ダウンロードはこちら。

悪い点

  • 時計を見たい時に点灯してくれない
  • 点灯時間を変更出来ない
  • 音声操作が不十分
  • ナビを使うと時計を確認出来なくなる
  • 心拍計歩数計の精度がイマイチ

スマートウォッチは出始めなので仕方ないのですが、やはり悪い点が目立ちます。印象としてはGoogleAppleよりも先にリリースすることを優先したため、ベータ版のまま世の中に出した感じです。


まず時計として時間を見るという基本機能を満足に使えません。
普段は省エネのため画面が消えていて、時計を見る動作をすると加速度センサーが反応して点灯するはずですが、結構な確率で点灯しません。点灯するときも少しタイムラグがあるので厄介です。
アンビエントモードにすると常時点灯しますが、バッテリーを消費するので1日持たなくなるので実質使えません。(半日の使用限定)
ちなみに時計の点灯時間は5秒固定となっており変更出来ないのも不便です。(スマホは変更できるのに)


次にキーボードが無いのでタッチ操作か音声入力をしますが、「心拍数を表示」と言っても「心拍数 表示」と認識されてWEB検索されてしまったり、時間やリマインダ内容を間違ったまま登録したり、とにかく認識精度が悪いし、スマホ経由でクラウドで音声処理をしているため遅延が大きくてストレスが溜まります。
スマホの音声入力より精度が落ちるので、moto360のマイクの問題と考えています。
自転車での操作を想定して音声入力ですべて操作が出来たらいいのですが、キャンセルややり直しを音声入力で指示出来ないので、音声+タッチで操作することになり中途半端なUIです。


自転車でルート表示のためにナビを使うと、常に画面下半分をナビに占有されてしまい、アナログ時計で時刻が確認出来なくなってしまいます。
ナビの画面(カード)を消して時刻を確認したらナビが終わってしまい残念なUI。


心拍数を見れるのは面白いのですが、自転車乗っていたり歩いているときはズレてしまうせいか再スキャンになってしまいます。心拍活動をFitアプリから確認出来ますが、時間別に心拍数・歩数を表示する機能はなく一日に30分運動をしたかしか分かりません。アプリの問題なのでアップデートに期待しています。


まぁまぁ

  • 電池持ちは1日が限度

電池持ちは1〜2日と言われていましたが、やはり毎日充電が必要です。
スマホも毎日充電しているのでまぁ仕方ないです。
スマホと違い専用充電器が必要なので、家にいるときにフル充電する必要があります。

結局のところ

スマートウォッチの有用なユースケースは自転車がメインと考えています。モトローラの写真も自転車利用中のものが多く、ベンダーも同様の考えのはずです。
歩いているときはスマホを見る、運転中はスマホもスマートウォッチも見れないから停止時にスマホを見る、電車・バスで移動中はスマホを見るので、消去法で自転車が残ります。
自転車で移動中に通知が来たら、信号待ちのときにチェックする。わざわざスマホをカバン、ポケットから取り出す必要無し。
便利だけどその為だけにスマートウォッチを使う人は少ないでしょう。


仮に心拍計歩数計・加速度センサーを駆使して、フィットネス用のスマートトラッカー(活動量計)としても使えるようになれば利用者が増えてきそうです。
ただし現時点では前述のようにスマートトラッカーとは程遠く、睡眠測定も出来ません。


2015年以降、Apple Watchや老舗時計メーカ製がリリースされる予定なので、今後スマートウォッチがどのように盛り上がっていくか楽しみです。



Facer用のファイルダウンロード

http://www.speedyshare.com/uktbF/IWC-Portuguese-Chronograph.face